格安留学

15年前までは大学留学と言えばアメリカでした。独特の特別な響きがありました。
今でもアメリカの大学への留学は、違った意味で特別です。なんと言っても学費が高く、超一流大学であれば、その学生の半数は年収2000万円を軽く超える家庭の子供であるという調査結果があるくらいです。また、年収1500万円以下の家庭の学生に授業料を請求するのは気の毒なので、その場合は「学費無料」だとする大学すらあります。授業料だけで年間400万円近くかかります。そう多くの人が払える金額ではありません。

そこで日本から近くて安い場所へ留学するブームがやってきました。旅行も安近短が主流です。留学も同じ流れに沿っています。
格安の代表格と言えばフィリピン。発音がアメリカ英語ともイギリス英語とも違います。しかも肌の色も、白いわけでも黒いわけでもなく、どちらかというと今まで、英語圏という認識を持たれてすらいなかったフィリピンですが、安さを前面に出して頑張るうちみるみる、「安く英語を学ぶならフィリピン人の先生と」というイメージを作り上げました。

超一流の内容に超一流の金額を出すのではなく、そこそこの内容にそこそこの金額で折り合いをつけるという発想は景気の悪い日本にぴったりでした。
そして、妥協してフィリピンへ流れたつもりの多くの留学生は、非常に高い満足度で帰国します。
ただその代り、大学留学ではなく短期語学留学です。主流は2カ月ほど、長くともせいぜい6カ月の滞在です。それ以上の期間をフィリピンで過ごす人はほとんどいません。

そのため本格的な勉強はできません。英語の下地はあるが、なかなか会話の機会がないので英語をうまく話せない、というような人達がターゲットです。つまり、もうある程度は会話もできる英語中級者以上の人達には物足りません。英検は一応学生時代に受けていたんだけど、それ以来全然英語に触れていないから、というくらいの人達にはぴったりの留学先です。

フィリピンは南国ですからのんびりしたイメージがあるかもしれませんが、フィリピンから帰国した多くの日本人留学生は、かなりハードであったと口を揃えます。もちろん、安近短留学だからと、元々余り覚悟を決めずに出かけてしまった可能性は十分あります。ただ、南国で夜中まで勉強するイメージは安易には湧きませんから、逆にそのスパルタ具合に心地よく驚き、達成感を十分に得て留学を終える人が多いようです。

また、フィリピン人はとにかくフレンドリーで暖かい人が多く、スキンシップも日本人より随分多いので、イライラやさみしさを吹き飛ばしてくれます。日本に滞在するフィリピン人とフィリピンにいるフィリピン人は少し雰囲気が違い、フィリピンにいるフィリピン人はのんきで気ままで頑張り屋さんです。もちろん個人差はありますが彼らのサポートで、英語の勉強も更にはかどるはずです。

 

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